重金属類備忘録

重金属類は酸性の水に溶けやすい。

重金属類は弱アルカリ性の水に溶けにくい。

重金属類は硫黄と結合しやすい。

鉛と水銀の硫化物は水にほとんど溶けない。

鉛はpH12を超える強アルカリに再溶出するが、リン酸イオンが共存すると溶出が抑制される。

リン酸鉛とリン酸カドミウムは極めて水に溶けにくい。

水酸イオンが鉛イオンに結合する力は塩素イオンの100倍以上強い。

炭酸鉛と炭酸カルシウムが共存すると炭酸鉛の溶出が抑制される。

六価クロムは水に溶けやすい。

六価クロムは水酸化物を生成しない。

クロム酸は水に溶けやすいが鉛イオンと結合すると水に溶けにくくなる。

三価クロムを酸化すると六価クロムになり、六価クロムを還元すると三価クロムになる。

六価クロムを三価クロムに還元するとほとんど無害になる。

亜鉛・銅・鉛・カドミウム・三価クロムは水に溶けにくい水酸化物を生成する。

ヒ素の水酸化物(亜ヒ酸)は水に溶けるが、鉄やカルシウムの水酸化物に吸着する。

ヒ素の酸化物(ヒ酸)は水に溶けやすいが、金属イオン(特に鉛イオン)と結合すると水に溶けにくくなる。

ヒ素は水酸化カルシウムのアルカリで不溶化できるが、水酸化ナトリウムのアルカリでは不溶化できない。

:重金属類は化合物によって毒性が異なる。

:一般に重金属類の塩化物は水に溶けやすい。

:水俣病の原因物質は金属水銀ではなく有機水銀化合物(メチル水銀)である。

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